2010年1月22日金曜日

痛みについて

いま取り組んでいる事例検討は
痛みについてです。
看護師は患者さんの痛み、いわゆる身体だけではなく
社会的、精神的な痛みを分からなくてはいけない。
加えてスピリチュアルな痛み。
これは学生の頃から興味のある分野だった。

実際に患者さんと話していても、その個人の生きる意味や希望、
生き方を察して理解することがその人との距離を縮め
患者さんも私を頼ってくれることが私の喜びと感じます。

実際には仕事の忙しさから余裕がなかったり、
一方通行になることもあります。

そして、就職して3年。
ここ何年か自分の存在意味を考えて
自分はなんのために生きているのか
私なんていなくても世間は何も変わらない
とかネガティブになることが多い3年でした。

客観的に考えれば、これもスピリチュアルペイン。
もやもやと自分の存在意味を見いだそうとするプロセスで
こういう時期があるからこそ精進するんだろうと思えました。

以前は必要とされたいと望むばかりだったんだと思います。
でもそういう時は客観的にはなれないのが人間。

だから自分がそう苦しむ患者さんに何ができるのか。
実際に直面すると、かける言葉や態度に迷います。
今の答えは出せないのが正直なところ。

悩み、もがき、精神疾患と言われる病名がついたり
薬物依存になったり、苦しんでいる人は沢山います。
どう、認めるか
そして、どうエネルギーに変えるか、
そしてスピリチュアルな部分にだけ目を向けるのではなく
根本の身体的痛みを見逃さずに区別し、ケアすることが優先です。
看護師は傲慢な職種に思われがちですが
そういうジレンマが常にあるんです。

けれどそのジレンマがあるから、良いケアに結びつくのだと思います。

結局レポート作成も、色んな個人像や考えが浮かんでは消え
いっこうに進まず。
取り組んで4ヶ月。
一年の1/4もかけて作成してもまとまらない。
これも自分の性分なんだと思います。

早く解放されたい。


あと5日